マンションの騒音は直接響く
マンション暮らしで最も多い不満の1つは、やはり「騒音問題」です。
マイホームに戸建てを選んだ人の最大の理由の1つも、やはり「直接的な騒音がないから」です。ただし、隣家のペットの鳴き声がうるさい・エアコンの室外機の音がうるさいなど、戸建てでも騒音問題がゼロなわけではありません。
マンションの場合、一般的な騒音のタイプは
「足音」
「扉の開閉音」
「物を落とした音」
です。
走り回る小さい子供や、裸足で足音が響く歩き方をする人が上階に住んでいれば、毎日のように足音に悩まされますし、よく物を床に落とす人(テーブルに溢れるほどの物を置いている人など)が上階に住んでいれば、物を床に落とすたびに「ドン」という音がするわけです。
リモコンなど硬い物であれば、「ドン」という音はかなり響きます。深夜過ぎまで起きている人が上階や隣に住んでいれば最悪です。
人によっては騒音と感じない
マンションの最大のデメリットの1つである「騒音問題」ですが、必ずしも全員にとって「問題」になるとは限りません。同じ騒音でも、人によっては騒音ではなく「気にならない音」になることもあるからです。
例えば、知り合いの某夫婦は、上階の住民が深夜3-4時まで起きていて、おそらく椅子?を引きずる度に「ギー」という音が響き、その音が鳴る度に夫は目が覚めてしまい、睡眠不足に悩まされているケースがありました。
ひどい時は5-10分おきに「ギー」と響くので、夫は目が覚めるだけでなく、血圧が高くなっているのが自分でもわかるほどイライラしているとのことでした。
↑おそらく旦那さんは、このような感じで毎日イラついていたに違いありません。
ところが、同居の奥さんはまったく気にならないようで、「永遠に継続する音ならまだしも、1-2秒しか出ない音だから全然気にならないわ」と、まったく騒音と感じず暮らせていたということです。
他の人の感想を聞く
既にマンションに暮らしていて、騒音に悩まされている方ができる1つのことが
「他の人の感想を聞く」
ことです。
ただし、家の外で話して騒音の悩みを相談するだけでは十分じゃありません。相手もどんな騒音かを頭の中で想像しながら、適当な感想になってしまうからです。
騒音は実際に聞いてもらわないと、相手もどんな様子かわからないので、大事なのは
「家に来てもらって直接騒音を聞いてもらうこと」
です。
気になる騒音が深夜(寝ている時)に発生するのであれば、親戚や友人などに泊まりに来てもらうことも大事です。
騒音を聞いてもらった後、意外にも「気にならない」「こんな音はどこでもあるよ」のようなリアクションをされることも多々あります。
騒音自体が解決しなくても、「この音が気にならない人間もたくさんいるんだな」とわかるだけでも、気持ち的にも楽になることがあります。
逆に、騒音をチェックしに来てくれた人が「これはひどい」「これは耐え難い」などの感想を言ったら、他の人もひどいと感じるレベルの騒音だと客観的に認識できるので、管理会社や管理組合などに相談しようと決断できるわけです。