3ー4階以上なら基本冠水の心配なし
一軒家にあって、マンションにないリスクが
冠水リスク
です(マンションの1-2階部分は除く)。
戸建ての場合、浸水したら少なくとも1階は全滅になるので、経済的・精神的な被害は避けられません。
一度冠水の被害にあうと、大雨警報が来るたびに不安感に襲われるわけです。
事前に避難すれば命だけは助かりますが、自宅に戻るまでは「家は大丈夫か?」という心配がつきまといます。
マンションでも1ー2階であれば、戸建てと高さが変わらないので、冠水のリスクがありますが、3ー4階以上なら、東日本大震災レベルの洪水や津波じゃない限り、基本冠水の心配はいりません。
温暖化の影響により、これからも「経験したことのない豪雨」がやってくる可能性は十分考えられます。
一軒家の人たちは、台風の予報を聞くたびに「うちは浸水しないか?」という不安に襲われるわけです。
でもマンションの3ー4階以上なら、基本冠水の心配がないのは大きなメリットです。
7ー8階以上だと上り下りが大変。タワマンは悲惨
冠水の心配が基本ないマンションですが、停電となると話は別です。
冠水の被害は避けられますが、停電となるとエレベーターが止まってしまうため、上層階ほど上り下りが大変になります。
6ー9階くらいまでなら、シニアでない限り上り下りできる階数ですが、10階以上になると、1往復するだけでも大変になります。
タワマンの20階以上に住んでいると、降りる時はまだマシでも、上る時は10ー20分は覚悟しなければなりません。
しかも、災害時の階段上り下りは、普段の上り下りとは違うのを忘れてはいけません。災害時は飲み水や物資など、重いものを運ぶ必要があります。
20ー30代で6ー8階の上り下りなんて楽だよ!という方も、重い荷物があれば話は別です。
数リットルの非常用飲み水だけでもかなりの重さになります。停電が長引くのであれば、両手いっぱいの水を運ぶ必要があります。
戸建ての場合は家・所有物がダメになるダメージも大きいですが、マンション高層階暮らしの場合、重い飲み水などを持って上り下りする大変さも計り知れません。
9ー10階までなら何とかなっても、20ー30階以上のタワマンなら、年齢によっては、水を運びながらの上り下りは無理かもしれません。
上り下りも許容範囲な3ー5階がベストか?
戸建ては浸水するし、マンションは停電したらエレベーターは動かないし、一体どこに住めばいいの??と思われるかもしれません。
「浸水」そして「大変な階段の上り下り」の両方を避けるという意味では、「マンションの3ー5階が妥当」と言えるかもしれません。
東日本大震災級の津波が来ない限り、マンションの3階以上であれば、冠水の可能性はかなり低くなります。
停電が数週間続いてしまい、ずっとエレベーターが使えなかったとしても、3ー5階なら重い水などを運んでも、比較的楽に上り下りできる階数になります。
体力が弱いシニアの方も、車いす生活などの例外を除き、3ー5階程度なら、手すりにつかまれば、ゆっくりでも上り下りできる範囲になります。
川の氾濫で多くの家が浸水したり、武蔵小杉のようにタワーマンションが停電したりと、大変な様子をニュースで見るわけですが、
「家の浸水」
「停電時の上り下りの大変さ」
の両方を避けたいのであれば、マンションの3ー5階に住むのがベストと言えそうです。